
飲みすぎ警報!毎日スポドリは歯をどう変えるか
親子三代で安心して通える歯医者、船橋市のなないろ歯科クリニックです。皆さん、スポーツドリンクを毎日のように飲む習慣が、歯に思わぬダメージを与えることをご存じでしょうか。
暑い季節の水分補給や運動後のリフレッシュに便利なスポーツドリンクですが、実は歯にとって大きな負担になることがあります。「虫歯ではないのに歯がしみる」「歯の表面がなんとなくザラザラする」といったお悩みを抱える患者様は、決して少なくありません。今回は、その原因と毎日できる対策について、わかりやすくお伝えします。
スポーツドリンクが歯に与える影響とは
酸性度と「酸蝕症」の関係
スポーツドリンクには、体液に近い浸透圧に整えるための酸味料や、爽やかな味わいを出すためのクエン酸などが含まれています。この酸によって、飲み物の酸性度(pH)は3.5〜4.0程度になることが多く、レモン果汁に近い酸っぱさです。
歯の表面を覆っているエナメル質は、酸性度がpH5.5を下回ると溶け始めるといわれています。つまり、多くのスポーツドリンクは、飲むたびにエナメル質を溶かしてしまう可能性があるということです。
この、酸によって歯が溶けていく状態は「酸蝕症(さんしょくしょう)」と呼ばれています。虫歯菌が原因ではなく、酸そのものが歯を溶かす点が、通常の虫歯とは異なる特徴です。初期は表面がツヤを失う程度ですが、進行すると歯がしみる、歯の形が丸みを帯びるといった変化が現れます。

糖分の量にも要注意
スポーツドリンクには、酸だけでなく糖分も多く含まれています。500ミリリットルのペットボトル1本には、砂糖に換算して25〜30グラム前後、スティックシュガーにして8〜10本分程度の糖分が入っている製品も珍しくありません。
口の中の虫歯菌は、この糖分をエサにして酸をつくり出します。もともと酸性の飲み物を飲んだうえに、口の中でさらに酸がつくられることで、歯へのダメージが二重にかかってしまうのです。
特にリスクが高まる飲み方
- こまめに、少しずつ何度も口にする
- 寝る前に飲んで、そのまま歯みがきをせず眠ってしまう
- 運動をしていない日も、清涼飲料水がわりに習慣的に飲む
一度に飲み切るよりも、だらだらと時間をかけて飲むほうが、口の中が酸性の状態に置かれる時間が長くなり、歯への影響が大きくなる傾向があります。
毎日の習慣で気をつけたいポイント
飲み方を少し工夫するだけで変わります
スポーツドリンク自体を完全にやめる必要はありません。運動時の水分・電解質補給として理にかなった飲み物ですので、飲み方を工夫することが大切です。
- ストローを使い、飲み物が歯の表面に直接触れる機会を減らす
- 飲んだ後は水やお茶で口をすすぎ、口の中の酸性度を早く中和する
- 飲んだ直後の歯みがきは30分ほど時間をあけてから行う
最後の点は意外に思われるかもしれませんが、酸で柔らかくなった直後のエナメル質を歯ブラシでこすると、かえって歯を傷つけてしまうことがあるためです。うがいで酸を洗い流し、唾液の力で口の中が中性に戻るのを待ってから、いつも通りのケアをしていただくと安心です。
こんな症状が出たら早めのご相談を
- 冷たいものや甘いものが以前よりしみるようになった
- 前歯の先端が透けて見える、丸みを帯びてきた
- 歯の表面がガラス質のようにツルツルで、色がやや黄色っぽく見える
これらは酸蝕症が進んでいるサインかもしれません。自覚症状がないまま進行することも多いため、思い当たる方は早めに歯科医院で診てもらうことをおすすめします。
当院での取り組みとご相談
なないろ歯科クリニックでは、むし歯や歯周病の治療だけでなく、酸蝕症のような生活習慣に関わるお悩みについても、一人ひとりの飲食習慣を伺いながら丁寧にご説明することを大切にしています。歯科用CTやマイクロスコープなどの設備も活用し、目に見えにくい初期の変化も見逃さないよう努めています。
当院では、フッ素塗布によってエナメル質を強くする処置や、日々の飲み物・食べ物の選び方についてのアドバイスもおこなっております。お子さまから大人の方まで、ご家族皆さまが安心して通えるホームドクターでありたいと考えておりますので、些細なことでも気兼ねなくご相談いただければと思います。
スポーツドリンクは、酸性度と糖分の高さから、飲み方次第で歯に負担をかけてしまう飲み物です。だらだら飲みを避け、飲んだ後はうがいをする習慣を意識してみてください。歯のしみや違和感が気になる方は、なないろ歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。
この記事の監修者

なないろ歯科クリニック 院長 北條 將貴/歯科医師
新潟大学歯学部卒業後、東京都内の歯科医院にて勤務。
平成24年に医療法人社団爽晴会あおぞら歯科クリニックに入社。
平成27年4月よりなないろ歯科クリニック院長に就任。
現在は院長として、家族で安心して通える医院づくりを心がけている。
本記事は、医療情報の正確性・分かりやすさに配慮し、歯科医師監修のもと作成しております。
