奥歯のブリッジ治療完全ガイド!メリットと注意点を徹底解説

親子3代で安心して通える歯医者、船橋市のなないろ歯科クリニックです。

歯の欠損は、食事や会話に大きな影響を及ぼします。
欠損した歯を補う治療法の1つとしてブリッジ治療がありますが、適切な治療法を選択するには、メリットやデメリット、そして自分の口腔内の状況を十分に理解しておく必要があります。

このブログでは、奥歯のブリッジ治療について、可能性と困難なケース、ブリッジ治療の概要とメリット・デメリット、奥歯を補う治療法としてのブリッジの魅力などを詳しく解説します。

1. 奥歯ブリッジ治療の可能性と困難なケース

奥歯のブリッジ治療は歯の欠損を補う有力な選択肢ですが、特定の条件により治療の難易度が変わることがあります。ここでは、ブリッジ治療の基本条件と、困難な場合に関する内容をお伝えします。

ブリッジ治療が可能な基本条件

ブリッジ治療を成功させるためには、失った歯の両側に健康な歯が存在することが求められます。具体的には、以下のような条件が満たされている場合、比較的問題なくブリッジを適用できます。

・隣接する歯が健全であること
・対象の歯の欠損が連続していない(例:1本または2本のみの欠損)

治療が困難なケース

一方で、以下にあげる状況では、ブリッジ治療が難しいことが考えられます。

  • 4本以上の歯が連続して欠損
    このような場合、両隣の歯だけでは強度を支えることが難しく、ブリッジの構造が安定しにくくなります。

  • 支える歯が健康でない
    虫歯や根の悪化が見られる歯は、ブリッジの安定性を欠くことが多いです。

  • 支えとなる歯が不安定
    歯が揺れている状態では、負荷に耐えられず、しっかりとしたブリッジを維持することが難しいです。

2. ブリッジ治療とは?  特徴と留意点を開設

ブリッジ治療の基本概念

ブリッジ治療は、欠損した歯を両隣の健康な歯を利用して補う治療方法です。具体的には、人工歯を橋のように設置し、抜けた歯の部分を補います。この方法は、一時的な治療としても利用されることがあり、特に奥歯の欠損に際して選択されることが多いです。ブリッジは取り外しが不要なため、使用感や安定感に優れています。

特徴1: 短期間での治療

ブリッジ治療の大きな利点は、治療にかかる時間が比較的短いことです。通常、治療は数回の通院で完了し、全体の期間は1〜2ヶ月程度です。対照的に、インプラント治療は治療完了までに半年から1年以上がかかることもあります。このため、早急な対応が求められる患者にとって、ブリッジは非常に魅力的な選択肢です。

特徴2: 固定型で違和感が少ない

ブリッジは、両隣の歯によってしっかりと固定されるため、自分の歯に近い感覚で使用することができます。これは特に食事をする際に感じる違和感が少なく、患者にとって大きなメリットとなります。仮に入れ歯にくらべてのずれや外れのリスクも低く、発音にも影響が出にくいという特徴があります。

特徴3: 保険適用が可能(銀歯)

ブリッジ治療で使用する材料によっては、保険適用が可能です。銀歯や特定の材質を使用する場合、治療費を抑えることができるため、経済的な負担が少なくて済む場合があります。

留意点1: 健康な歯を削る必要がある

一方で、ブリッジ治療にはいくつかの注意点も存在します。特に、ブリッジを支えるためには両隣の歯を削る必要があり、そこに負担がかかることになります。健康的な歯を削ることで、今後の寿命が短くなるリスクが伴います。

留意点2: 構造に依存する

また、ブリッジ治療は両隣の支える歯が健康であることが前提です。もし支台歯の状態が悪い場合、治療ができないこともあります。このため、治療を決定する前に、しっかりと口腔内の状態を検査することが重要です。

3. 奥歯を補う治療法としてのブリッジの魅力

奥歯の欠損は、食事や話すことに直結する大きな影響を与えます。そこで、ブリッジ治療は非常に便利で有効な方法です。ここでは、ブリッジ治療の魅力について詳しく解説します。

噛む力を取り戻す

ブリッジ治療の最大の魅力は、 自然な噛む力を取り戻すことができる点です。ブリッジは欠損した部分を両隣の歯で支えるため、入れ歯に比べて食べ物をしっかりと咀嚼できる感覚があります。これにより快適に食事を楽しむことができるだけでなく、栄養バランスの取れた食生活の維持にも繋がります。

違和感の少ない装着感

ブリッジは、入れ歯とは異なり、しっかりと固定されるため違和感が少なく、普段の生活に自然に溶け込むことができます。話す際にずれたり、食べ物が入ったりする心配がないのは、ブリッジの大きな利点です。このため、患者さんが治療後も快適に生活できることは、高く評価されています。

手術を必要としない手軽さ

ブリッジ治療は外科手術を行うことがないため、身体的負担が少ないです。

審美性を考慮した選択

さまざまな材質の選択肢があるため、ブリッジ治療は性能だけでなく審美性も考慮した治療法となります。セラミックやジルコニアといった材料は、見た目が美しく、周囲の歯と調和のとれた外観を提供することができます。

4. 奥歯ブリッジ治療の費用相場

ブリッジ治療の費用相場

奥歯のブリッジ治療にかかる費用は、保険を適用するかどうかによって大きく異なります。一般的に、保険適用の場合、1本あたりの費用は 約2~3万円程度となります。

5. 奥歯ブリッジの手入れ方法

ブリッジは見た目や機能に優れた治療法ですが、正しい手入れをしなければ、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に奥歯は食べ物のカスが溜まりやすく、適切な手入れが求められます。
ここでは、奥歯ブリッジの手入れ方法について詳しく解説します。

衛生管理が重要な理由

ブリッジのすき間には食べ物の残りがたまりやすく、放置すると不衛生な環境を招く可能性があります。毎日の手入れを怠ると、虫歯や歯周病のリスクが増加します。定期的なメンテナンスが重要です。

使用するアイテム

  • 歯間ブラシ:ブリッジの隙間にフィットするサイズの歯間ブラシを選び、丁寧に掃除しましょう。細すぎるブラシでは、歯垢をしっかり取ることができません。

  • デンタルフロス: 特に「スーパーフロス」がおすすめです。先端が硬く、隙間に直接通しやすいため、奥までしっかり清掃できます。

  • 歯ブラシ: やわらかい毛先のブラシを使い、優しく磨くことが大切です。強く磨きすぎると、歯茎を傷める原因になります。

手入れの手順

  1. 食後にすぐ清掃: 食事の後は、できるだけ早く手入れを行いましょう。

  2. 歯間ブラシの使用: ブリッジのすき間に歯間ブラシを挿入し、前後に動かしてブラッシングします。これにより、食べかすや歯垢を効率よく取り除けます。

  3. フロスで更に磨く: 歯間ブラシで清掃した後、デンタルフロスを使ってさらに深い部分の汚れも落とします。

  4. 歯ブラシで表面を磨く: 最後に、歯ブラシで全体を磨きます。前歯と同様に丁寧に磨きましょう。

まとめ

奥歯のブリッジ治療は、欠損した歯を補うための有効な選択肢の1つです。

治療期間が短く、違和感が少ない、噛む力を取り戻せるといったメリットから、多くの患者さんに支持されています。一方で、両隣の健康な歯を支える必要があるため、慎重な検討が必要です。そのため、歯科医師と相談しながら、自身の口腔内の状況を把握し、最適な治療法を選択することが重要です。

また、ブリッジの手入れを適切に行うことで、より長期的に良好な状態を維持できるでしょう。
ブリッジ治療は、奥歯の補填において大変魅力的な手段といえるでしょう。

よくある質問

ブリッジ治療は奥歯の欠損にどのように適用されますか?

ブリッジ治療は、奥歯の欠損を補う有効な選択肢の1つです。健康な隣接歯があれば、そこにブリッジを設置することで欠損部分を補完することができます。ただし、4本以上の歯が連続して欠損している場合や、支える歯が健康でない場合など、状況によっては適用が難しくなることがあります。

ブリッジ治療にはどのような注意点がありますか?

ブリッジ治療の主な注意点は、支える歯を削る必要があることです。健康な歯を削ることで、その寿命が短くなる可能性があります。また、支える歯の状態が良好であることが前提条件となるため、治療前の十分な検査が重要です。

この記事の編集担当は北條 將貴歯科医師です。

 

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